午前2時の青春。【完】




藍の髪と瞳を見ながらそう言えば藍は驚いた様に目を大きくさせた後、眉を下げて笑った。



「そういうこと、亜芽は簡単に言えちゃうんだね」

「えっ、あ⋯ごめんね。軽々しく言ってるわけじゃなくて何て言うかな⋯」



もしかして嫌な言い方をしてしまったんじゃないかと慌てて弁解しようとすれば、



「大丈夫。分かってるから。俺が言いたかったのは、亜芽は素直に綺麗とかいう言葉を口に出来るから羨ましいと思って」

「羨ましい?私が?」

「綺麗とか、プラスな事を素直に口に出来るって凄く良いことだと思う」

「⋯そうなのかな」



藍の言っていることも分かる気がする。

綺麗なものを見てそれを口に出すって言っている本人にしても気持ちが良いものだし。


でもきっと私が素直なのは藍限定だ。

藍の前だとポジティブな言葉もネガティブな言葉もどちらも口にする事が出来るから。