「やっぱアヤカの奴余裕で元気じゃねぇか!」
アヤカの家からの帰り道、フン、と鼻を鳴らしたキエにサリナも頷きながら同調する。
「無駄足だったっていうかね~」
「本当、大袈裟なとこあるなアヤカは」
「キエも違った意味で大袈裟だけどね~」
「んはぁっ!?私は別にアヤカみたいなウザさはないから!」
ギャーギャーと騒ぐ二人にまあまあ、と宥める。
「大したことなくて良かったじゃん」
「⋯そうだけどさあ!」
「そんな怒ることじゃないよ」
と言った瞬間、ヤバ、と口を噤んだ。
「別に怒ってないし」
「うん⋯ごめん」
「なに、亜芽イライラしてんの~?」
普段通りの緩い喋り方だけどサリナの視線が痛く突き刺さる。
今の言い方はちょっとまずったかもしれない。
悪かった空気が更に悪くなる。



