ココアを飲み終わり、スマホで時間を確認すればもうすぐ23時。
「あの、私そろそろ帰りますね」
「ん⋯、あぁ。わかった」
彼はまだこの公園にいるつもりなのか、立つ気配はない。
「ココア、ありがとうございました」
お辞儀をしてお礼を言う。
まさか知らない男の人に二度も奢られるとは⋯。
「⋯」
「⋯」
「それじゃあ⋯また⋯」
どうしてまた、なんて口から出たのか自分でもわからない。
でもついそう言ってしまったんだから仕方ないじゃないか。
またと言った私に彼は僅かに瞳を大きくさせた後、「またね」と微笑んだ。



