あなたと過ごす、最後の七日間

「あっ」

「ん?どうかした?」

「そっか。その手があったんだ」

わたしは立ち上がって机に手をついた。

「なに、突然叫んだりして」

そうだ、この方法があった。

どうしてすぐに思い付かなかったんだろう、こんな単純な方法。

これなら、海斗くんを救うことができる。

確実とまではいえないけど、かける価値はあると思う。

海斗くんと麗が付き合うことに抵抗は?

ううん、そんなこと考えてる暇なんてない。

いまのわたしが選べるのは、ひとつの道だけ。

麗に嫉妬なんてしていられないし、正直、そういう感情も沸いてはこない。

「おーい、聞いてますか?」

若葉が目の前で手を振っている。

わたしはその手を取り、握りしめた。

「ありがとう、若葉。あなたのおかげで前に進めるかもしれない」

「いや、だから、なにがなんだかわからなくてこっちは戸惑ってるんですけど」

「なんでも言うこと聞いてあげる。望みはある?」

「……じゃあ、とりあえず手を離してくれるかな」

「あ、ごめん」

わたしは言われた通りに手を離す。

「やっぱり莉子、精神が不安定だよね。すごく心配。変なこととか考えてないよね」

「変なことって、もしかして自殺とか?」

「莉子に限って、そんな馬鹿なことはしないと思うけど」

「するよ」

「え?」

「わたし、自殺するから」

キョトンとする若葉。

わたしは笑顔のまま、そんな若葉を見下ろしていた。