正直なところ、自殺にはあまり抵抗がない、ううん、怖い気持ちはあるけれど、そこまでのためらいはないということ。

わたしはかつて何度も死んでいる。

だから死へのハードルが他の人よりも低いんだと思う。

「他に方法なんて思い付かない。覚悟を決めないと、そうでしょ、莉子」

そんなふうに言い聞かせるように言っても、やっぱり頭には海斗くんの顔が浮かぶ。

もし、わたしが自殺をすれば、海斗くんはひとりぼっちになる。

そうなったら海斗くんはどうなるんだろう。

さすがに後追いなんてことはしないだろうけど、悩み苦しむことは間違いないと思う。

「あーもう、どうしたらいいの」

横になったまま、髪をくしゃくしゃにする。

お風呂から上がったばかりで、まだ髪はしめっていた。

考えがあっちにいったり、こっちにいったり、全然結論が出ない。

「このままじゃ、また同じことの繰り返しだよ」