土曜日の予言をしたあと、海斗くんのもとには以前と同じく碓井さんが訪れたらしい。

日曜日だったのでわたしはその場には居合わせなかったけれど、自宅を訪問したあとにはすぐに連絡が来た。

わたしとしてはこの時点で強引に連れ去ってもらってもよかった。

けど、政府も事を荒立てるような真似はしたくないのもかしれない。

すでに海斗くんのことはマークしているだろうし、いざとなったら隕石の落下の直前に誘拐することだってできる。

わたしはすぐに次の予言を伝えることはしなかった。

マコの言う通り、わたしにはまだするべきことがあった。

海斗くんと本当の恋人になること。

だからしばらくはそのまま過ごしてみようと思った。