今度はもう失敗しない。

確実な方法を探る。

いろいろと考えた結果、わたしは電車に飛び込むことが良さそうだと結論付けた。

他にも確実な方法はある。

そのなかから電車への飛び込みを決めたのは、少しでもこの体を粉々にしてしまいたかったから。

わたしは好きでこの能力を手に入れたわけじゃなかった。

むしろ苦しむことのほうが多かった。

どうせ死ぬのなら、わたしの意思でこの体をなくしたい、そんな思いが強かった。

数日間は普通に過ごした。最後の別れのつもりで、みんなに心の中でありかとうとつぶやきながら平凡な毎日を送った。

そしてこの日、7月20日。

わたしは駅のホームに立ち、電車が来るのを待っている。

飛び込むのは、タイミングが重要。

早すぎれば電車が止まるし、遅すぎても車体にぶつかるだけになってしまう。

時刻は午後の5時。