「1着しか贈ってくださらないの?あんなに寂しかったのにと、言われてしまってね」
あんなにって、会場についたらすぐにお兄様はエカテリーゼ様のもとにすっ飛んで行ったけれど……ね?
「ほら、ここで機嫌を損ねると、リリーのエスコートが出来なくなってしまうだろう?」
「ああ、それなら大丈夫ですわよお兄様。会場の様子も分かりましたし、次回からはエスコートは必要ありません。いつものようにエカテリーゼ様のエスコートをしてあげてください」
私の言葉に、明らかにお兄様はほっとしたように息を吐きだした。
■
お兄様はよほどエカテリーゼ様のことが好きなのか、ご機嫌を損ねることをとても恐れている。
お父様が家督を譲り、お兄様が公爵となり、エカテリーゼ様が公爵夫人となった時のことを想像する。
お兄様が何と言おうと、エカテリーゼ様が私のことを疎ましく思うようなことがあれば、どのような生活になるか全く分からない。
決して悪い方ではないのですが……。
寂しがり屋で、構って欲しい思いがとても強い方のようで。私がアレルギーが出てしまい体調を崩した時に「注目されたくて仮病を使っているのではなくて?元気そうなのに、突然それほど体調が悪くなるものなの?」と睨まれたことがありました。
確かに、あの時はエカテリーゼ様の結婚式に着るドレスはどのようなものを用意しようかというお話をしていた時だったでしょうか。
エカテリーゼ様の話を中断させることになってしまって申し訳なかったけれど、仮病と言われたのは少しショックでした。
まぁ、お父様もお兄様も事情を知っていて、仮病だとは全く思っていませんでしたが。エカテリーゼ様にはまだ私のアレルギーのことは話していないため、不信に思うのも仕方がないと、特に何も言わずにその場は終わりました。
あんなにって、会場についたらすぐにお兄様はエカテリーゼ様のもとにすっ飛んで行ったけれど……ね?
「ほら、ここで機嫌を損ねると、リリーのエスコートが出来なくなってしまうだろう?」
「ああ、それなら大丈夫ですわよお兄様。会場の様子も分かりましたし、次回からはエスコートは必要ありません。いつものようにエカテリーゼ様のエスコートをしてあげてください」
私の言葉に、明らかにお兄様はほっとしたように息を吐きだした。
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お兄様はよほどエカテリーゼ様のことが好きなのか、ご機嫌を損ねることをとても恐れている。
お父様が家督を譲り、お兄様が公爵となり、エカテリーゼ様が公爵夫人となった時のことを想像する。
お兄様が何と言おうと、エカテリーゼ様が私のことを疎ましく思うようなことがあれば、どのような生活になるか全く分からない。
決して悪い方ではないのですが……。
寂しがり屋で、構って欲しい思いがとても強い方のようで。私がアレルギーが出てしまい体調を崩した時に「注目されたくて仮病を使っているのではなくて?元気そうなのに、突然それほど体調が悪くなるものなの?」と睨まれたことがありました。
確かに、あの時はエカテリーゼ様の結婚式に着るドレスはどのようなものを用意しようかというお話をしていた時だったでしょうか。
エカテリーゼ様の話を中断させることになってしまって申し訳なかったけれど、仮病と言われたのは少しショックでした。
まぁ、お父様もお兄様も事情を知っていて、仮病だとは全く思っていませんでしたが。エカテリーゼ様にはまだ私のアレルギーのことは話していないため、不信に思うのも仕方がないと、特に何も言わずにその場は終わりました。


