「弟がいるから、跡継ぎは弟にすればいいと言って、のらりくらりとかわしているんだけどね……問題はどうもそこじゃなくて、女みたいな部分が、結婚すれば治るんじゃないかと思っている節があるのよ……だから、結婚させたくて仕方がないみたい」
「そっか、エイミーも大変ね。別に結婚できなくたって全然構わないのになぁ……」
■
「そうよねぇ~。私はどこかで可愛いものに囲まれて一人で暮らしたいわ。好きな物いっぱい飾って、お姫様みたいな部屋に住みたいの」
「お姫様みたいな部屋って?」
「そうねぇ、例えば、シーツはピンクがいいわ。枕カバーにはたっぷりレースを使って」
「ダメよ、ダメ!枕カバーにレースはダメよ。朝起きて、頬っぺたやおでこにレースのあとがついちゃうから」
「え?そうなの?それはだめだわ。じゃぁ、えっと、そうね、薔薇の花びらをベットに散らすの!とっても素敵じゃないかしら?」
エミリーの言葉に首を横にふる。
「薔薇の花びらの上には寝れないわよ。寝ている間に花びらが潰れて起きたら悲惨な状態になっているわよ?」
「ああああ、確かに、そうかも。って、もう、リリーったら、乙女の夢を現実で塗りつぶすなんて酷いわ」
エミリーがすねたような表情を見せる。
「レースをたっぷり使うなら、ベッドカバーと天蓋よ。エミリー想像してみて。フワフワと天蓋が風にゆれるの。それからね、薔薇の花弁は湯船に浮かべた方がいいわ」
エミリーが両手を顔の前で合わせて、目を輝かせた。
「素敵!なんて素敵なの!一緒に入りたいわね!」
ニコリと、イケメンが笑った。
「い、一緒に?」
ビックリして思わず大きな声が出てしまった。
エミリーは自然に出た言葉だ。心が女性なのだから、私と風呂に入るなんて、別にどうってことのない話で。何も考えずに自然と出た言葉で……。
「そっか、エイミーも大変ね。別に結婚できなくたって全然構わないのになぁ……」
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「そうよねぇ~。私はどこかで可愛いものに囲まれて一人で暮らしたいわ。好きな物いっぱい飾って、お姫様みたいな部屋に住みたいの」
「お姫様みたいな部屋って?」
「そうねぇ、例えば、シーツはピンクがいいわ。枕カバーにはたっぷりレースを使って」
「ダメよ、ダメ!枕カバーにレースはダメよ。朝起きて、頬っぺたやおでこにレースのあとがついちゃうから」
「え?そうなの?それはだめだわ。じゃぁ、えっと、そうね、薔薇の花びらをベットに散らすの!とっても素敵じゃないかしら?」
エミリーの言葉に首を横にふる。
「薔薇の花びらの上には寝れないわよ。寝ている間に花びらが潰れて起きたら悲惨な状態になっているわよ?」
「ああああ、確かに、そうかも。って、もう、リリーったら、乙女の夢を現実で塗りつぶすなんて酷いわ」
エミリーがすねたような表情を見せる。
「レースをたっぷり使うなら、ベッドカバーと天蓋よ。エミリー想像してみて。フワフワと天蓋が風にゆれるの。それからね、薔薇の花弁は湯船に浮かべた方がいいわ」
エミリーが両手を顔の前で合わせて、目を輝かせた。
「素敵!なんて素敵なの!一緒に入りたいわね!」
ニコリと、イケメンが笑った。
「い、一緒に?」
ビックリして思わず大きな声が出てしまった。
エミリーは自然に出た言葉だ。心が女性なのだから、私と風呂に入るなんて、別にどうってことのない話で。何も考えずに自然と出た言葉で……。


