にがくて、あまい。






「〜〜っもう!すぐ帰ってこいよ!なんかしてきたらぶん殴っていいからな、枝野」



かずみんと一緒に帰ることを頑なに拒むなるくんに折れて、そんな物騒なことを言い出した。


なにがあってもその綺麗な顔を殴ることは決してないので、安心してほしい。



「あたしが送り届けます!心配しないで!」


「女の子に送らせたら意味がねーんだよ……」


「まだ明るいから大丈夫だよ」



紳士的なところを見せるかずみん素敵だ。さすがモテる男は違うな。


時計を見ると、まだ17時を回ったばかりだ。


気絶してたの20分くらいだったのかな。すぐ目覚めてほんとによかった。



「じゃあ……お邪魔しました」


「うん!また学校でね」



渋々といった感じで、かずみんは帰っていった。


……が、しかし。


チラッとその綺麗な顔を盗み見る。



ハァ、本当に顔がいい。


……じゃなくて!