推しの手があたしの両頬にあるため、もちろん距離は超近い。
あっ、むりです……。
しぬ………。
目の前に超絶顔のいい推しがいるという事実に完全キャパオーバーです。
「あ、ちょっと!大丈夫?」
「推しに抱き抱えられてるとか夢じゃん……。カッコいいなぁ。好きだなぁ………」
うんざりしてた学校生活を変えてくれた、推し。
なるくんがいたから、何でも頑張れたんだ。
大袈裟じゃなくて、本当に心の支えだから。
「存在してるだけで、いいんだよ……」
活動休止の理由、正直知りたいけど。
お休みしてまた元気な姿が見られるなら、あたしはいくらでも、待ちたい。
元気で生きていてくれさえしたら、いいんだよ。なるくん。