「ちょっと、探しに行ってくるね!」


「もう復活した感じ?じゃああたし帰っとくね。ケーキごちそうさま。また明日〜」


「うん!また明日!!」



澪はベランダに出て、塀を軽々のぼって、隣の自宅へと帰っていった。


小さい頃から、こうやって簡単に行き来できる距離に幼なじみがいることがどれだけ心強いか。



……って、今はそれどころじゃなくて!


いきなり実家に帰るくらいのことがなるくんの身に起こったんだ。


一ファンであるあたしが知り得るなんて、そんなことあるわけなかったのに。



点と点が線で繋がって、動きださないわけにはいかない。


だって、推しだもん。大好きな推しだもん!