「嫌いで結構です。僕もあなたのような粗雑な女性は好きませんから」

「うーわっムカつく。進藤くんて結構ひねくれてるでしょ。あまのじゃく!」

「あまのじゃくで大いに結構。僕は僕の信念に従って行動していますので」

「そうやって人をチョーショーするとこが腹立つんだよ!」

「『嘲笑』を漢字で書けないあなたに腹が立つなどと言われたくないですね」

「それあんたに言われるのが1番腹立つ!!」

「口より手を動かしてください。あと5分で5時間目の予鈴が鳴ってしまいます」

「分かってるよ。進藤くんこそ端のほうちょっとずれてんじゃんか。完璧主義の名が泣くね」

「あなたがうるさいせいです」

「へー人のせいにするんだぁふーん」

「あなたの精神年齢は小学校低学年男子ですか?」

「はあぁぁああぁあ!?」

 ―――ガラガラ。

「ごめんごめん。どう、終わった?え、何2人とも怖い顔して。ん?」