「早く掃除を終わらせて蛍光灯を取り換えましょう」
「えーやんのー?」
「当たり前です」
めんどくさ…。
掃除を終えたあと、事務室に行って用具室から新しい蛍光灯をもらい、脚立を借りてきた。私が蛍光灯を持ち、進藤くんが重たい脚立を持っていくことにした。
雨は一向に止む気配がない。廊下は湿気を帯びて生ぬるい空気が漂っている。たまたま窓の外を見ていたら遠くの空でピカッと青い光が落ちた。
「雷!」
数秒後にゴロゴロと山から岩が転がってくるような大きな音がした。
「こんな中で帰りたくないよぅ」
「雷苦手なんですか?」
「うん。ひとりで帰るのやだなぁ」
「友達と一緒に帰ればいいでしょう」
「こっち方面の人あんまりいないんだよねぇ。知らない人ばっかだし」
「それなら僕と帰りますか?」
「うぇっ!」
「あからさまに嫌がらないでください。傷つきます」
「いや。まさか進藤くんからそんな言葉が出るとは思わず…」
「だいたいあのあたりは本当に最近変質者や痴漢がよく出るんですよ。いつもひとりで帰っててそういうことに遭わないんですか?」
「一度もないよ。そんなの」
「えーやんのー?」
「当たり前です」
めんどくさ…。
掃除を終えたあと、事務室に行って用具室から新しい蛍光灯をもらい、脚立を借りてきた。私が蛍光灯を持ち、進藤くんが重たい脚立を持っていくことにした。
雨は一向に止む気配がない。廊下は湿気を帯びて生ぬるい空気が漂っている。たまたま窓の外を見ていたら遠くの空でピカッと青い光が落ちた。
「雷!」
数秒後にゴロゴロと山から岩が転がってくるような大きな音がした。
「こんな中で帰りたくないよぅ」
「雷苦手なんですか?」
「うん。ひとりで帰るのやだなぁ」
「友達と一緒に帰ればいいでしょう」
「こっち方面の人あんまりいないんだよねぇ。知らない人ばっかだし」
「それなら僕と帰りますか?」
「うぇっ!」
「あからさまに嫌がらないでください。傷つきます」
「いや。まさか進藤くんからそんな言葉が出るとは思わず…」
「だいたいあのあたりは本当に最近変質者や痴漢がよく出るんですよ。いつもひとりで帰っててそういうことに遭わないんですか?」
「一度もないよ。そんなの」

