「進藤くん、ムカつくって話」
「でもふたりのやり取りおもしろいよね」
「俺もそう思う」
ケラケラとふたりは笑っている。
「笑わないでよね。私はムカついてるのに」
「あいつ昔からあんなだぜ。適当に流しとけよ」
「皆川くんって進藤くんと同中だったんだ」
「ああ、まあな」
「じゃあ進藤くんの弱点とか知らない?」
「さあ。俺、進藤とクラスかぶったことないからよく知らないけどね。でも中学ンときもずっと学年1位だし、妙に大人びてあんな堅物キャラだったから、ある意味有名だった。泰然自若の王と言われてたな」
「たいぜんじじゃく?」
「何したって落ち着いていて動じないってことだよ。中学ンときの先生が言ってた」
「ふーん」
「あ、神崎に元気が出るものやるよ。手出しな」
そう言ってポケットから出してきたのはノック式のボールペンだった。
「これが何なの」
「元気がチャージできるボールペン」
皆川が親指でボールペンの頭を押す真似をする。皆川がやる通りにカチッとボールペンの頭を押した瞬間、指先に衝撃が走った。
「わああああああ!!!」
自分でもびっくりするくらいの叫び声とともにその場にひっくり返ってしまった。目の前のふたりは爆笑している。
「な、元気出たろ?」
「何これ?今ビビビッて…」
「でもふたりのやり取りおもしろいよね」
「俺もそう思う」
ケラケラとふたりは笑っている。
「笑わないでよね。私はムカついてるのに」
「あいつ昔からあんなだぜ。適当に流しとけよ」
「皆川くんって進藤くんと同中だったんだ」
「ああ、まあな」
「じゃあ進藤くんの弱点とか知らない?」
「さあ。俺、進藤とクラスかぶったことないからよく知らないけどね。でも中学ンときもずっと学年1位だし、妙に大人びてあんな堅物キャラだったから、ある意味有名だった。泰然自若の王と言われてたな」
「たいぜんじじゃく?」
「何したって落ち着いていて動じないってことだよ。中学ンときの先生が言ってた」
「ふーん」
「あ、神崎に元気が出るものやるよ。手出しな」
そう言ってポケットから出してきたのはノック式のボールペンだった。
「これが何なの」
「元気がチャージできるボールペン」
皆川が親指でボールペンの頭を押す真似をする。皆川がやる通りにカチッとボールペンの頭を押した瞬間、指先に衝撃が走った。
「わああああああ!!!」
自分でもびっくりするくらいの叫び声とともにその場にひっくり返ってしまった。目の前のふたりは爆笑している。
「な、元気出たろ?」
「何これ?今ビビビッて…」

