後ろの方で男子3人が楽しそうに話し合いながら小論文を書いている。持つべきものは友ってね。それから数十分後、随分と似通った小論文になったようだけど、3人は意気揚々と職員室へ向かって行った。
教室は私と進藤くんだけになってしまった。静まり返った教室には、進藤くんのシャーペンを滑らせる音しかしなくなった。1分ごとに響く時計の長針の音が私の焦燥感を煽る。あるとき、ぴたりとシャーペンの音が止まった。
「神崎さん」
突然進藤くんに声をかけられてビクッとする。
「ふたりだけになりましたね」
「それが何よ」
後ろの方で椅子を引く音がして進藤くんの足音が近づいてきた。進藤くんは私の前で止まり、机に両手をついた。
「僕は結構根に持つタイプなんですよ」
「だから?」
私はなぜか動揺して声が震えた。席を立って進藤くんから少し距離をとった。
「もしかして昨日のことまだ怒ってんの?」
「ええ」
振り向くと進藤くんは眼鏡を外してそれをブレザーの胸ポケットにかけていた。眼鏡をかけているときの進藤くんとは随分と印象が違っていてドキッとする。次第に心拍数が上がっていくのを感じる。
教室は私と進藤くんだけになってしまった。静まり返った教室には、進藤くんのシャーペンを滑らせる音しかしなくなった。1分ごとに響く時計の長針の音が私の焦燥感を煽る。あるとき、ぴたりとシャーペンの音が止まった。
「神崎さん」
突然進藤くんに声をかけられてビクッとする。
「ふたりだけになりましたね」
「それが何よ」
後ろの方で椅子を引く音がして進藤くんの足音が近づいてきた。進藤くんは私の前で止まり、机に両手をついた。
「僕は結構根に持つタイプなんですよ」
「だから?」
私はなぜか動揺して声が震えた。席を立って進藤くんから少し距離をとった。
「もしかして昨日のことまだ怒ってんの?」
「ええ」
振り向くと進藤くんは眼鏡を外してそれをブレザーの胸ポケットにかけていた。眼鏡をかけているときの進藤くんとは随分と印象が違っていてドキッとする。次第に心拍数が上がっていくのを感じる。

