「小論文の宿題は今日の放課後までです。やった人は今出して、終わってない人はSHRが終わったあと、残って書いてから部活に行ってください」
え、うそ。先生、今なんて?
「皆川、小論文の宿題なんてあったっけ?」
「あっただろ。『携帯電話の利用について』っつー題で」
慌てて机の中のファイルを覗いてそれらしきプリントを発見した。
白紙。
「忘れてた…」
「ドンマイ神崎。俺書いたもんね」
皆川は勝ち誇ったような笑顔を向けてプリントを出しに行った。
結局、教室に残ったのは私と男子3人に…進藤くん?
「進藤くんも小論文やり忘れたの?」
「僕がやり忘れるわけないじゃないですか。僕は、放課後はよく学校で勉強しているんです」
「あ、そう」
言い方がなんとなく嫌味ったらしかったけど、そこは敢えて無視した。早く小論文を終わらせて部活に行こう。シャーペンを片手に20分。書いたのはったた一行。
『私は、携帯電話は持つべきではないと思う。』
…………………。
え、うそ。先生、今なんて?
「皆川、小論文の宿題なんてあったっけ?」
「あっただろ。『携帯電話の利用について』っつー題で」
慌てて机の中のファイルを覗いてそれらしきプリントを発見した。
白紙。
「忘れてた…」
「ドンマイ神崎。俺書いたもんね」
皆川は勝ち誇ったような笑顔を向けてプリントを出しに行った。
結局、教室に残ったのは私と男子3人に…進藤くん?
「進藤くんも小論文やり忘れたの?」
「僕がやり忘れるわけないじゃないですか。僕は、放課後はよく学校で勉強しているんです」
「あ、そう」
言い方がなんとなく嫌味ったらしかったけど、そこは敢えて無視した。早く小論文を終わらせて部活に行こう。シャーペンを片手に20分。書いたのはったた一行。
『私は、携帯電話は持つべきではないと思う。』
…………………。

