俺達は幼稚園の頃からの幼なじみだった。 医者の息子の雨宮雫。芸能人のサラブレッドの娘の夜月可憐。親が関東で名前を馳せていた暴走族の元総長とその姫の息子の日高翔和と娘の日高朝陽。 大企業の御曹司の 息子の空川夕凪こと俺。そして最後にロシア人と日本人のハーフの秋葉アメリア蓮。
傍から見てもくせが強すぎる俺たちは3歳の頃から一緒だった。
俺以外の5人を簡単に説明すると、
雫は可愛い名前とは反対にアッシュグレーの髪色をマッシュにしていてはちみつ色の瞳と両耳にピアスを3つずつつけているどちらかと言うとかっこいい系の人間だった。医者の息子にはとても見えないような格好をしているいわゆる不良だった。
可憐は芸能人の娘ということもあり昔から美容にこだわっていて自分の気に入らない服は絶対に着ないというような扱いに困るお嬢様だった。いつも勝ち気で年上にも容赦なく自分の意見をぶつける奴だった。