これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

「はぁ……」
「愁一郎さん。大丈夫か?」
「ん?龍ちゃんか」
「龍ちゃんじゃなくて、どうするんだよ」
「だよね。まさか、源頼朝に目つけられるとはね」
「おおかた、明里殿を言うこと聞かせる口実だろう?」
「俺もそんなとことは思うけど」



流石、龍ちゃん。
よくわかってるね。



「龍ちゃん。近々明里がここに来るらしいよ」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。弁慶殿が一緒だから」



それを聞いた龍輝の眉がぴくりと動く。



「どうしたの?」
「別に……」
「明里に彼氏ができて淋しい?」
「違う!」



龍ちゃんてば無理しちゃって。



「俺は淋しいかな……。明里は娘みたいなものだから」
「愁一郎さんは本当に親になったら、親バカになりそうだな」
「龍ちゃん?」
「何だよ!?」
「何でもないよ?ただ明里が来て不機嫌な顔しないでよ?」
「わかってる」



そう言って龍ちゃんは道場へ向かう。



「全くあの子は……。今は私しかいないのに、無理しちゃって。それにしても、明里。キミはいいのかい?」



どうするかは明里が決めることだけど。