これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

景時と話し終わると次は愁一郎殿に呼ばれた。



「話しは明里さんのことですか?」
「わかっているなら話しは早い」



愁一郎殿は、真面目な顔して俺に問う。



「弁慶、正直に話してくれ。キミは明里をどう思っているの?」
「……最初は妹のように思ってました。けど、明里さんと景時が一緒にいるのを見てわからなくなりました……」
「わからなくなった?」
「わからないというか気づいてしまったんですよ」
「自分の気持ちに気づいたんだね」



もしかして愁一郎殿気づいていた?



「この気持ちが何なのかわかってはいます。けれど、ただ、鎌倉殿の部下である、彼にだけは、明里さんを絶対渡せません!……いえ、渡したくないですね」
「弁慶殿は独占欲が強いね」
「えぇ。俺は気にいっている子にはとくにね……」
「帰るよ。何かあれば連絡してくれるかな?」
「わかりました」



それからしばらくして、俺は明里さんと話しをすることにした。



「明里さん、今いいですか?」
「弁慶さん。はい、いいですよ」
「お邪魔します」
「どうしたんですか?」
「最近色々あって、明里さんと話ししてないと思って……」
「そう、ですよね」



このままだと暴走しかねないな。
よし!



「明里さん」
「は、はい」
「真面目な話しをします。聞いてくれますか?」
「はい……」
「明里さん。俺はキミが好きです」
「……弁慶さん。私をからかってるでしょう?だって私を妹のようにとしか見てないんでしょ?」



明里さんはふくれた面してそう言ってくる。



「やっぱり聞いていたんですね」



そう言われた明里さんは、顔を真っ赤に染めてしまう。
明里さんが俺を避けはじめたのはあの話を九郎たちとしたあとぐらいでしたからね。