これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

「弁慶さん。良かったんですか?」
「何がですか?」
「だって、九郎さん。怒ってたから……」



結局九郎さんを言いくるめてから私たちは祭りにやってきた。



「明里さんは俺と行くのは嫌?」
「そ、そんなことないですっ!!」



私は思わず叫んでいた。



そして、夜。



私は浴衣に着替えて弁慶さんと祭りに向かった。



「うわぁー凄い人ですね!」
「このあたりじゃ、大きめの祭りですからね」



キョロキョロと私は当たりを見渡している。



私たちが祭りを楽しんでいると、私の足元で小さな女の子が転んでしまった。



「大丈夫?」
「うん」
「お父さんかお母さんと来たのかな?」
「うん」
「お母さんたちはどこかな?」
「わからない」
「じゃあ一緒に探してあげようか?」
「ありがとう」



弁慶さんは少女を肩車して母親を探すことに。
それから程なくしてその子の母親は見つかった。



「良かった……」
「えっ?」
「あの女の子のお母さん見つかって」
「そう、ですね……」
「でもいいなぁ……」


私は思わずそうつぶやいていた。


私はお母さんとお祭りに行った記憶がない。




そんな話しをしながら私たちは祭りを楽しんでいた。


私は珍しくて気がつけば弁慶さんとはぐれてしまった。