これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

あれから数日後。
龍輝殿は寝込んでいた。
私が龍輝殿の様子を見に行こうとすると愁一郎様がとめる。



「明里、やめときなさい」
「何故ですか?」
「あのね男はさ、女の子にみっともない姿をみせたくない生き物なんだよ」
「そう言えばそうですよね。みんな、かっこつけたがるし」



ゆうがそんな感じ。
かっこつけででもヘタレだし。



「だから、龍ちゃんもそっとしといてあげてよ」
「仕方ないですね。わかりました!じゃあ、何か体によさそうなのを作りますね」



私は台所へ行き、女中さんたちに無理を言って台所を借りることにした。



「お粥でいいかな?野菜とお肉よりは魚でいいやっ!」



私は屋敷にいる人たちの分を作った。


それから龍輝殿の体調は戻った。
それから1年が過ぎた頃。




「はぁっ!」
「まだまだ!」



相変わらず、私は龍輝殿と剣術の稽古していた。



私は陰陽師の仕事をしにやって来た龍輝殿に同行した。



そしてとある山の中に入ると私は急に足を止める。



「明里殿?どうした?」
「あ、龍輝殿……。何かこの先嫌な感じがして……」
「けど、この先に用があるしな」
「大丈夫です!行きましょう!」



私たちは、更に奥に進んで行く。
そして、それはいた。



「これが今回の仕事だ」
「……」
「もし、どうかされましたか?」



『ニクイ、ニクイ、アヤツヲノロワナクテハ』



龍輝殿は無防備にソレに近づこうとした。



「ちょっ!龍輝殿」
「えっ?」
「何をしてるんですか!?また、同じこと繰り返すんですか?」


私がそう怒鳴ると龍輝殿はポカーンとしていた。