これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

「やぁー、晴明殿」
「誰かと思えばお主か、愁一郎。何用で来た?」
「晴明様!先日はありがとうございました」
「この子がね、あなたにお礼云いたいって言ってね」
「何お礼はいいんじゃよ」
「そういや、晴明殿?この間拾った変わった子?見てみたいんだけど」
「……。仕方ないのー、ついて来るがよい」



晴明様は私たちを案内する。
かなり離れた場所にある建物の更に奥の地下に連れて行かれる。



まるで奴隷や罪人がそこにいるような感じのとこにその子はいた。



そしてその子は、間違いなく、私と共に飛ばされた"天后"だった。



愁一郎様は晴明様に言う。



「晴明殿?この子うちで預からせてくれないかい?」
「お前んとこでかい?」
「あぁ、そうだよ!あなたもご存知の通りうちも人手不足でね」
「うむ。仕方ない、ではお前のとこで好きにするがいい」



そう言って晴明様は天后をそこから出す。
まるで荷物のような扱いで。



そして晴明様は私に式神を飛ばしたけど私はそれをはじく。



私は、何もなかったかのようにして安倍家をあとにする。



天后を連れて私たちは水城家の屋敷に帰ってきた。



天后を寝かせ、誰もいなくなると、私は天后に話しかける。



「天后は情けないね。安倍家に捕まるなんて!」
「明里様!第一声がそれですか!?」
「仮にも天后は、十二神将じゃない!少し情けないよ」
「すみません、今後は気をつけます」
「天后?確か動物に変身できたよね?流石にその格好目立つからさ、その……」



私の言いたいことをさっした天后は猫の姿になる。