元永元年(1181年)。
この年、わしは生まれた。
平忠盛の嫡男として。
若い頃わしは、継母・池禅尼のいとこの鳥羽法皇の第一寵臣・藤原家成邸へよく出入りしていた。
そして、わしが19の時、父・忠盛が熊野本宮を運営した功から肥後守に。
「私が肥後守に……!慎んでお受けいたします」
肥後守になったわしは、祇園社へ赴くことになった。
が、しかし――。
郎等の武具を咎めた神人と小競り合いになってしまう。
「延暦寺の奴らが私と父を配流にと?」
「はい」
わしの家に仕える青年がそう言うのだ。
「延暦寺の奴らもしつこいの」
「清盛様……」
「何、大丈夫だ」
わしは何故かそう思った。
根拠はない。
でも、そう思った。
今思えば間違っているとわかるが。
『清盛、あんた……』
ここまでを見ていたあやつはあきれていた。
お主にあきれられるとは我もおちたもんだ。
この年、わしは生まれた。
平忠盛の嫡男として。
若い頃わしは、継母・池禅尼のいとこの鳥羽法皇の第一寵臣・藤原家成邸へよく出入りしていた。
そして、わしが19の時、父・忠盛が熊野本宮を運営した功から肥後守に。
「私が肥後守に……!慎んでお受けいたします」
肥後守になったわしは、祇園社へ赴くことになった。
が、しかし――。
郎等の武具を咎めた神人と小競り合いになってしまう。
「延暦寺の奴らが私と父を配流にと?」
「はい」
わしの家に仕える青年がそう言うのだ。
「延暦寺の奴らもしつこいの」
「清盛様……」
「何、大丈夫だ」
わしは何故かそう思った。
根拠はない。
でも、そう思った。
今思えば間違っているとわかるが。
『清盛、あんた……』
ここまでを見ていたあやつはあきれていた。
お主にあきれられるとは我もおちたもんだ。


