陶器のような肌に色素の薄い大きな瞳、高い小鼻に薄い唇。その全てが小さな顔に均一に数分の狂いもなく完璧に配置されている。
体格は華奢ではなく、どちらかといえばがっしりとしていた。
首は太くボコリとした喉仏が浮いていて、サラッと着こなしているカットソーから伸びる腕も筋肉質、手は血管が浮いていてゴツゴツとしていて指も太い。
顔とのギャップがあるその男らしい身体付がとても魅力的に見えてしまって焦る。
人の視線を奪う、色気のある人だ。
私の視線に気付いたのかバチッと合ってしまい、なんだかいけないものを見てしまった気がしてすぐに目を逸らす。
「こ、これ、メニューです」
「サンキュ」
彼氏はどちらかというと男性にしては華奢な方だったから、同じ性別でもここまで違うのかと心の中がソワソワとした。



