初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜





 そして数時間後、日も暮れた頃に私と友人はカクテルもつまみも美味しく尚且つリーズナブルだと口コミの良い店に向かった。
 外観の雰囲気もお洒落で、広々したソファー席に案内され、久しぶりに気持ちが明るくなる。



「乾杯〜」
「乾杯」



 今日も気温が高く、冷たいアルコールが喉を通って身体にじわりと浸透するのが気持ちいい。
 それだけで心の重石が少し取れるようだった。
 

 美味しいつまみとカクテルを口に運びながら、友人のバイト先での出来事やサークルでの事、片思いの相手について耳を傾け、相槌を打つ。
 そして、酔いの回り始めた友人は、カルパッチョを突きながら私にジトっとした視線を向ける。