私の絞り出した言葉が玄関に響き、新田さんの腕の力が弱まった。 ああ、もう今度こそ終わりなんだ。 そう思ったのに、次の瞬間身体を思い切り反転させられ、靴を履いたままフローリングに押し倒された。 「わっ」 頭の下に新田さんの手が添えられていたから打たなくて済んだけど、状況が把握できない。 私を押し倒し、真っ正面から肩に顔を埋める新田さんの背中を叩く。 「新田さ────」 「すきだ」 「え」 「香苗、すきだ」 ……すき? 新田さんが、私を? 嘘、だって新田さんは遊びで私と一緒にいたんじゃ。