『うん、ありがとう』 楓かぁ.. やっぱりね..。 私はふたりの行きそうな場所を走ってみたけど.. ♪♪ キーンコーンカーンコーン.. 虚しく、チャイムの音だけが聞こえてくる。 仕方なく教室に戻ろうとしたら、前の方をゆっくり歩いている楓と聖..。 夕方、この時は期末テストの真っ只中で部活動は休み。 (一緒に帰りたいなぁ) ひとことだけが言いたいんだもん..。 だけど伝えられる勇気が出ない。