お母さんが玄関先に出て来ているけど、ガチガチに固まってしまった優希。


『はじめまして、日野 優希です..』

『入って、お父さん..優希くん来たわ』



ソファーに座っているお父さんは、立ち上がる。



『優希くんです』

『はじめまして♪日野優希です..』

『いつもありがとうねぇ』

『いいえ』


私たちは座って、両親を前に笑顔もなかった優希。


1時間が過ぎた頃、優希の緊張がほぐれた様子。


お父さんとはたくさん話をして、笑うまでになった。



『ゆあさんと、結婚を前提として考えています..。
よろしくお願いします』