「ん...、」

目覚めれば、カーテンの隙間から射し込む光が、私に朝を教えてくれた。
隣を見れば、優愛が赤ちゃんみたいな顔をして眠っていた。

『んー...、』
「ゆーあー、朝だよ」
『...優美、今日も学校?』
「そうだよ。今日はバイトもあるから帰るの遅くなる」
『そっかぁ...』

まだ半分寝ぼけている状態の優愛は、二度寝しようとするから、ガバッと布団を剥ぐと、胎児のように丸まって、眩しそうな顔をする。

「起きるよ」
『寒い...』
「起きたら暖かいよ」
『寒くて起きれない...』
「もう、!」

寒そうにする優愛に抱きつけば、優愛は嬉しそうに笑う。

「おはよ」
『おはよう』

朝の挨拶を交わし、朝ごはんの準備をしようとベッドを出る。