今日は愛子が僕の部屋に来ていて、約束通り一緒に写真の整理をしていた。

物覚えがそこまでよくない筈の愛子なのに、手際よく時系列順に写真をアルバムに整理していくので驚いてしまう。

「愛子、凄いな」

「ん?何が?」

「だってさ、写真の時系列、パッと見てすぐにわかるんだろ?」

すると、愛子は笑いながら

「ゆうちゃんに勝てることが私にもあるんだね」

彼女はそう言うけれど、僕のほうこそ愛子には全く勝てないと思っているのだが。

勝てるのはせいぜい、勉強と身体能力ぐらいだろう。

「むしろ俺が愛子に勝てることのほうが、少ないけどな」

「よく言うわよー!中学の頃から文武両道でモテモテだったくせに」