「さっさと来んと置いて……」
ピタリと立ち止まった私から何か察したのか、宮本くんは途中で口を閉じた。
「そういうこと、か」
店の窓から、なにかを購入している悠斗の姿が見えた。
「だから言ったやん……」
私の隣まで戻ってきてくれた宮本くんは、はーっと長く息を吐いた。
「そうだね」
今日は会いたくなかった。
素直に、宮本くんの言葉に従っておけばよかった。
俯いた私に、宮本くんはわざと明るい声で告げた。
「もうこれ以上立ち止まるなら、アイス買わへんで?! いいの!?」
「……それは嫌」
「ならさっさと歩け!」
グイグイと背中を押される。
「もうわかった、歩くから!! 恥ずかしいから押さないでよ!!」
「俺に反抗した罰や」
抵抗する私を面白がって、結局彼は駅の改札まで私の背中を押し続けた。
ピタリと立ち止まった私から何か察したのか、宮本くんは途中で口を閉じた。
「そういうこと、か」
店の窓から、なにかを購入している悠斗の姿が見えた。
「だから言ったやん……」
私の隣まで戻ってきてくれた宮本くんは、はーっと長く息を吐いた。
「そうだね」
今日は会いたくなかった。
素直に、宮本くんの言葉に従っておけばよかった。
俯いた私に、宮本くんはわざと明るい声で告げた。
「もうこれ以上立ち止まるなら、アイス買わへんで?! いいの!?」
「……それは嫌」
「ならさっさと歩け!」
グイグイと背中を押される。
「もうわかった、歩くから!! 恥ずかしいから押さないでよ!!」
「俺に反抗した罰や」
抵抗する私を面白がって、結局彼は駅の改札まで私の背中を押し続けた。