晴香に会っても…

関わらないように。





そう思わせてたのは、


千恵美の存在があった
からなのかもしれない。





「ねぇ…聞いてる??」



「えっ!?」




「だから今日午前授業
だし遊んでかない?」



「あ…うん!
どっか行こっか!」




「うん♪久しぶりだね♪」




目の前では大好きな、
彼女が可愛いらしく笑ってる。


なのに頭にチラつく晴香の顔。





こんなに可愛い千恵美が
僕を選んでくれた事が…


奇跡に近いのに。





考えちゃ駄目だ。

千恵美を傷つける。





「じゃあ帰ろうー!」



楽しげな千恵美の高い声
がまた、僕を現実に戻す。




…最近、考え事してばっかだな。





「取り合えずお昼食べない?」


「うん♪あたし…
今日はゆっくり話たいから。」




「じゃあファミレスにする?」



「うん!」



近くにあるファミレスに入った。


「…何か話あったの?」


「心配だったの。
最近…上の空みたいな
感じの時多くない??」