義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~


 アキちゃんは感慨深げに目を細め、「やっぱふたりは最高だね。ありがと」と言った。

 式が始まる時間も迫ってきているので、とりあえず会場の中を目指す。私と小夏を両脇に従えて歩くアキちゃんは、私たちを羨ましげに交互に見ている。


「ふたりともめっちゃくちゃ可愛い。やっぱ振袖にすればよかったなー」


 一見同伴しているホストみたいな構図なのに、その口から出るのは乙女な発言なのが面白い。小夏も笑って返す。


「うん、アキの振袖姿も見たかった。袴もよかったんじゃない?」
「袴は着たよ、大学の文化祭で。大正喫茶やったからね」
「なにー!? 写真売って」
「一枚、一万円です」
「ぼったくるな!」


 相変わらずふたりのやり取りがおかしくて、私も自然に笑っていた。やっぱり気分を上げてくれるのは大好きな人たちだ。

 さっきまで他人事のようだったこの場の華やかな雰囲気も、楽しく感じてきて背筋を伸ばす。


「よし、ふたりのおかげで元気出てきた」
「お、よかったー」
「りっちゃんがしょんぼりしてた理由、あとで教えてよ」


 アキちゃんにも包み隠さず話して慰めてもらおうと思い、ふたりに笑みを返した。