義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~


 そういえばこの間、アキちゃんはなにかを決意した様子で、その内容については『成人式まで内緒』と言っていたっけ。今日男性の姿をしてきたのはそれが関係しているのかな。

 漠然とした考えがよぎるも、久々に見た彼のイケメン度合いが高すぎて、小夏共々沸き立ってきた興奮を抑えられない。


「それならそう言っといてよ! 心の準備できてなかったから、うっかり惚れそうになったよ!」
「スーツ姿のアキちゃん、カッコよすぎて動悸が……」


 腕をバシッと叩く小夏と、胸を押さえる私に、アキちゃんは不敵に口角を上げる。


「アンタたち、こっちのほうが好き?」
「どっちも!」


 ふたりで声をそろえて即答すると、彼はあははっと嬉しそうに笑った。

 アキちゃんはものすごく美形で、性格もオープンで話しやすい。男子の姿をするときは振る舞いも男になるそうで、男女どちらともうまく接することができるので皆の人気者だった。

 今も、アイドルのような美貌の彼を、周りの女性陣が何度も振り返って黄色い声をあげている。

 でも、彼が性的マイノリティだと自覚して悩んでいた中学時代も知っている私と小夏は、たぶんアキちゃんにとって皆よりも少し特別な友達になれていると自負しているんだけど、どうかな。