どうやら聖さんから私たちの関係も聞いていたらしい。幼馴染と言えばそれまでだが、今も一緒にいられて、絆をさらに強くできているのは彼のおかげにほかならない。
「付き合いは長いけど、私は半分忘れてしまっていたので。変わらずそばにいてくれた聖さんがすごいんです」
素直な気持ちを口にすると、碓氷さんが目を見張った。すると、彼女の隣に瀧さんが歩み寄り、いつの間に話を聞いていたのか穏やかな笑みを浮かべて言う。
「ずーっとひとりの女性を守り続ける男って、カッコいいよねぇ。でも、そんなふうにさせる六花ちゃんも素敵な人ってことなんだよ」
照れながら謙遜しようとしたものの、碓氷さんが口を開き「そうですね」と同意する。その顔には、すっきりとした笑みが浮かんでいた。
彼女を見て、瀧さんだけでなく藤宮さんも満足げにしている。
「よかったね、霧子ちゃん。仲直りしたかったんでしょう」
「はい? 別にケンカもしていませんが」
「素直じゃないですねー、霧子さんは」
息が合ったやり取りに笑っていると、皆から「お幸せに」と声をかけられる。温かな気持ちに包まれる私の肩を聖さんが抱き、そろってお礼の言葉を返した。



