彼らにつられたのか、今度は笑い上戸になり始めた小夏に私も笑っていると、水簾法律事務所の美女ふたり組が近づいてきた。
「六花ちゃん、おめでとう~! ほら、霧子さんも」
「……おめでとう」
明るい藤宮さんに背中を押され、相変わらず無愛想な碓氷さんがお祝いの言葉を発した。車で話したあのとき以来あまり会うことはなかったので、いまだに敵対視されているのではと緊張が走る。
藤宮さんは含み笑いして聖さんたちのほうへ行ってしまい、残された私はどぎまぎしつつ「ありがとうございます」と返す。碓氷さんは珍しくわずかに苦笑を浮かべた。
「怯えないで。今はちゃんと祝福してるから。ただ、一年前の大人げなさを思い出して自分が嫌になってるだけ。あのときはごめんなさい」
「いえ、そんな」
反省しているように伏し目がちに謝られ、私は慌てて手のひらを向けて振った。碓氷さんは当時を思い出すように視線を上に向ける。
「あのあと先生にバッサリとフラれて、あなたたちには私なんかが入る余地なんてないくらいの絆があったんだって知った。まさか六花さんが子供の頃からの付き合いだったなんてね」



