義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~


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 東京へ向かう新幹線の中、俺はぼんやり外の景色を眺めながら過去を振り返っていた。

 二回試験と呼ばれる司法修習生考試を合格し晴れて弁護士となったあと、東京から軽井沢に引っ越して大きな弁護士事務所に就職した。そこで一緒になった瀧と気心知れた仲になり、六花との事情についてもざっと説明してある。

 今回俺が数年ぶりに東京へ行くのは、彼女に関わることだと知っているのも瀧だけ。この目的について打ち明けたのはつい最近だ。


『筧の担当弁護士は、十二年前の収賄事件では菅屋の弁護をしてたのか? それが霧子ちゃんの伯父って』


 瀧が複雑そうな顔で言っていた通り、今世間を騒がせている衆院議員の筧についている弁護士は御村先生らしい。これは碓氷さんから聞いた。


『その人は俺が司法修習生のときに下につかせてもらってた先生でもある』
『は⁉ 偶然重なりすぎだろ』


 彼は目を丸くして驚いていたが、確かに運命とは不思議なものだと思う。まあ、碓氷さんと俺が会ったのは偶然ではないが。

 そして、御村先生が菅屋さんと筧の弁護を担当することになったのも、おそらく偶然ではない。