義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~


 彼女が年長にもなると話し方がしっかりしてきて、コミュニケーションを取るのが楽しくなってくる。おままごとで遊ぶのもなかなか板についてきていた。


「じゃあ、ひーくんはりっかのだんなさまね。おうちにかえってきて」
「はいはい。ただいま、六花」
「おかえりなさい。あなた、ごはんにするー? おふろにするー? それとも、た、わ、し?」
「ぶっ」


 小さなお嫁さんを演じる六花は可愛いし面白いし、一緒にいるとなにも考えずに笑っていられた。どこでそんなの覚えてくるんだよ……と、こっちがどぎまぎするような大人のセリフが飛び出すこともあったが。

 そして六花が小学校二年生、俺が十八歳の冬には、忘れもしない出来事が起こった。

 冬休み中のその日、前日に降った雪が一メートル近く積もり、六花はウェアを着たもこもこした姿で雪遊びを満喫していた。

 ふかふかの雪の中に飛び込んだり、大きな雪だるまを作ったり。寒さに慣れている俺もさすがに暖房が恋しくなるが、彼女はまったく中に入ろうとしない。

 俺に任せっきりで家の中で暖まっている大人たちを恨めしく思いつつも、はしゃいでいる六花に笑顔を向ける。