「依頼内容は……S.Roberナンバー6、五十嵐 侑李の奪還…っ!!」
その虚ろな目が一瞬、光を宿した。
さぁみんな準備して。
フェイスマスクに走りやすくて頑丈な服にブーツ、みんなの声が聞こえるイヤモニだって揃ってる。
「ナンバー3、ナンバー4、…行けるか?」
ナンバー1の代わりに、参謀であるナンバー2は仲間を見つめた。
「…当たり前っす、行きます」
「秀平っ、でも…ボクたちはヤクザとなんか…、」
「颯!!!……オレたちはシンメだ、万が一なにか危ないことがあれば…もちろんオレが颯を守ってやる」
初めて、だった。
彼はナンバー3なのだと。
いつもペコペコ年下の私たちにも頭を下げていたけど、やはり先輩だと思ったのは。
「…もー、そんなの言われたらボクも秀平を守るしか無くなるじゃん」
「おうっす!!」
そして残るはずっと背中を向けるリーダーだけ。
そんな彼に、蘭さんは一歩前に出る。
「皐月、お前や侑李だけじゃない。俺だって…あのとき何も出来なかった、」
「…蘭、くん、」
「そもそも俺があの任務を引き受けなかったら……こうなってなかったって、何度も後悔した」
彼はいつも冷静だった。
なにを考えているか分からなくて、だけど五十嵐 侑李や鹿野 皐月を見つめる蘭さんはいつも苦しそうでもあって。
さっちゃんのこと、五十嵐のこと、そんなふたりを分かってあげられるのは蘭さんだけだ。



