「そんなふうに見えるよ、いつも」
たぶん、我慢してる。
この人はさっちゃんと同じような過去と後悔をいつも抱えて、同じように背負って。
さっちゃんがすべて背負うくらいなら、その人を騙してまでも悪役を買って出たような。
だって今だってそんな苦しそうな顔してるから。
嘘へたすぎじゃね?って、怒られるかもだけど思っちゃってるよS.Roberのナンバー5は。
「…“五十嵐くん”とかさ、俺おまえよりセンパイなんだけど?」
「うっわぁ…!」
油断してた……。
なんかしんみりしてたし、シリアスな雰囲気だったから真面目に会話を交わせてると勘違いしてた…。
「お前みたいなちっちゃいとこと違って俺はα9だよ?ヤクザがバックについてんの、わかる?」
「い、五十嵐パイセン…」
強めにからだが押し倒されて、カラオケのちょっと固めなソファーに倒されてしまって。
まぁもちろん両腕は押さえられたまま覆い被さってくる。
うわーー!もう!なんでどいつもこいつも整ってんのフェイス…!!
「それ、ぜんぶ違うから」
「え…、」
「そんな格好いい考察はハズレ、俺はお助けマンなんかじゃなく金に目がくらんだゴミ。皐月にもそう伝えといて」
「あうっ!」



