それでも見逃さないように追いかける。
追いかける度に胸がズキンズキンと痛くなって、さっちゃんを見てると今まではドキンドキンだったのに…。
ドキンちゃんがズキンちゃんになってるんだけど……なにこれぇ…。
「───…え、」
そして2人が向かった先は、いつかのホテル街で。
そりゃもう歩く度にドクドクって気持ち悪くなってたけど……まさかの本当にホテルだと。
「……いやだ、入らないで、」
入っちゃうの…?
さっちゃん、本当に行くの…?
ホテルでカップルがすることなんか想像も出来ないけど……イチャイチャするに決まってる。
「あーあ。入っちゃったね」
「……おー、のー…」
「ここは欧米かよ」
ツッコむならもっとちゃんとツッコんでよ五十嵐くん。
欧米かっっ!!って。
いやそんなのはどーでもいいの、どーだっていいの。
せっかく傘を差してくれたのに、トサッと水溜まりに落ちてしまったレジ袋。
「うわ、泣かないでよ?俺そーいうのむりだからほんと」
「…うん、がまんする」



