「さっちゃん家って……やっぱり結構なお金持ち…だよね…?」
「まぁ花ノ宮に通ってる生徒はみんなそうだし。その中でもあいつは生徒会長、ってことはかなり」
……というよりなんでついて来てるの、この人。
物陰に隠れながら先の様子を伺う私の隣、そいつは一応は傘を差してくれている。
「お父さんは政治家…とか?」
「うわ、大当たり」
「は!?まじなの!?!?」
「おい馬鹿、バレる」
「うむっ…!」
なにも考えず適当に言ってみたのにまさかの…!!
背中から羽負い締めするように口がふさがれて、ふんがふんがと抵抗。
さっちゃんとは似ているようでやっぱり違う、でもこれまた別の優しさのようなものを感じた。
……やっぱりだ。
この男はそこまで悪に染まってはいないんじゃないかと思う。
「政治家ってか、議員ね。わりと有名な大臣らしいけど」
私が落ち着いたことを把握すると、スッと手が離された。
議員って…大臣って、しかもその息子が窃盗団のリーダーって…それであんなに優しいイケメンだなんて。
なんかもう情報が多すぎるぞおい。



