「ってことだから、よろしく」
そのまま闇に溶けるように、そいつは消えて行った。
だけどやっぱり引っかかる。
五十嵐 侑李の行動や言葉は、どこか引っかかる。
「鹿野さん大丈夫…!?」
「無理しないでくださいっす…!!」
「…へいき、」
顔を歪ませながらも立ちあがるさっちゃんをすぐに支えた颯と秀平。
そんな彼は蘭さんを見つめて「さっきの裏サイト消しといて」と、命令をした。
藪島組が勘づき始めてる…。
そうなるといずれさっちゃんと私が暮らすマンションにも乗り込んでくるかもしれない。
私がいるから、彼等を危険にさらしてしまうってことだ。
「ミオ、」
「…さっちゃん、」
「僕と離れたくないんでしょ。だったら、余計なことは考えなくていい」
離れたくない。
許される限り、私はさっちゃんと一緒に居たいって思う。
S.Roberの一員としてこれからも走りたいって思うし、花ノ宮の生徒として生活したい。
「それに、1度盗ったなら最後まで守り通す。それが僕たちS.Roberだからね」
「…うん」
「よし、じゃあ帰ろうか」
さっちゃんごめん。
こんなときに思う気持ちとしてはめちゃくちゃ場違いなんだろうけど……。
あのね、鹿野 皐月がイケメンすぎてやばい件───。



