路地裏Blue Night.





「…お父さん、なんか…年取ったね」


「そうか?はは、色々あったからな…」



うん、色々ありすぎてるよ。

けど私と居たときのような窶(やつ)れ具合は回復しているようでホッとした。


でもこうして久しぶりに顔を合わせただけなのに、色んな意味で随分と弱々しくなってしまってる。

本当は顔すら合わせてくれないんじゃないかって不安だったから、そこは感謝してるけど…。



「なにか欲しいものある…?次の面会で持ってくるよ」


「…いや、自分のために使ってくれ」



知人を脅してお金を取ろうとした人にそんなことを言われてしまった。

自分の父親を犯罪者とは呼びたくないけれど、どうしてそんなことをしたのって改めて責めたくなった。


だけど、こんなにも憔悴しきっているお父さんを見たのも初めてで。

娘としてなんて言葉をかけてあげたらいいのか、考えても考えても分からない。



「もういいんですか?」


「…はい、」



お父さんは右手をスッと上げた。

すると、2人きりだった面会場に2人の警察官が入ってきて。