『そう。その名のとおり青く見える月のことだよ』
『よかったね睦月。また知識が増えて』
『なっ!バカにすんなよユーリっ』
この夜の月を、僕は一生忘れないだろうと思った。
青い光に包まれた僕らの瞳にもひとつの円が映って。
『へへ、この街も中々わるくないな!』
なんて、背伸びをするような大人ぶったセリフに侑李と顔を合わせてわらった。
この前だって迷子になりかけて泣きそうだったってのに。
誰よりも先陣をきって走るくせ、結局は僕らに甘える末っ子。
それが僕とユーリの弟───睦月だった。
『兄ちゃん!ユーリ!ほら!』
『え、なに?』
『円陣っ!α9結成を祝って!!』
3人の小さな輪っかが作られた。
それぞれの顔を見ることが出来る輪は、どれも得意気で楽しそうな顔をしていて。
『円陣ってもっと大人数でやるものじゃないの?どうなの侑李、』
『これから増えていくんだよ。いずれ暴走族くらいになったりして。な?睦月』
『おうっ!!ブンブンかますぜ!!』
『……さすがにそれは嫌なんだけど僕』
これが、α9というお助けマンが誕生した瞬間。



