物腰やわらかくて、すべてを受け入れてくれそうな懐の大きさに惚れたんだ。


私の目の前で堂々と日替わり彼氏との行為を営む母親から逃げてきた私を、真翔は何も言わずに保護してくれた。


小さい頃からネグレクトを受けていたことを話すと、真翔は優しく抱きしめてくれた。


あの温もりが忘れられない。


“俺も同じだよ”


真翔は私にそう話してくれた。


真翔も親から虐待を受けていたツラい過去を持っている。


だからこそ、私たちの仲は急速に縮まった。


それももう1年も前のことだ。


1年前の真翔は本当に優しかった。


誰よりも、私を愛してくれていた。


だけど今は…。


「店長ー、篠塚さんのカレシがまた監視してて超ウザイんですけどぉ。どうにかしてくださいよぉ〜」


「えー、また?もういい加減にしてほしいんだけど」