i -アイ-愛-

一生真翔の操り人形なんだ、と考えたときの絶望を思い出す。


真翔のことは嫌いじゃない。


でも、怖いんだ。


真翔がいる家に安らぎはない。


ずっと我慢して生きていかなきゃならない。


……そんなの嫌だ。


「…自由になりたいよ…」


好きなものを食べて、好きなタイミングでお風呂に入って、好きなタイミングで寝て、好きなものを買って。


そんなふうに、皆がしている当たり前を私もしたい。


「なら来い。勇気出して行動しないと何も変わんねぇよ」


茅野琥羽はそう言って歩き出した。


勇気を出さなきゃ何も変わらない。


そう…だよね。


ずっとこのままじゃ私はいずれ壊れてしまう。


今が変わるチャンスなんだ。