「さようなら」
のんびりと窓の外を見ている間に時間は進み、あっという間に放課後になった。
「めい~。また明日」
帰りの準備をしながら何度か手を振り、教室を出た。
特に一緒に帰る人もいないので一人でゆっくり家への道を歩く。いつもは寄り道などせず真っすぐ家に帰るのだが、今日はふとあの神社に寄りたくなった。15分程かけ、神社に辿り着き鳥居の前で一旦足を止める。
その時、急に強い風が吹き鞄に付けていたお守りが風に乗って神社の中に入っていった。