あの日の約束

「お守り、ちゃんと持ってる?」
「もちろん!」
そう言ってさしだされたりっくんの手には確かにめいと同じお守りがあった。
「それにしても、意外と早く退院できて良かったね」
あれから二週間後、私は無事に退院し、今日は約束通り2人であの神社に来ていた。
「めい、ありがとう。今度こそ絶対に俺がめいを1番に助けるし、守るよ」
「ありがとう」
それからどちらからともなく小指を出し、絡めた。
「指きりげんまん噓ついたら針千本桜飲ーます指きった!」
言い終わった途端、手を引っ張られりっくんに強く抱きしめられた。